2017年5月27日土曜日

ドールズ×渡辺えみさん インタビューのおまけ 4/4

インタビューのおまけ

谷中千駄木界隈のわたしの好きな食べもの
500円で買えるおいしいもの!~

◎かよ

*紅茶のシフォンケーキ(320円)@Skane Cafe
*山ゴボウ巻(180円)@宝家




◎かえ
*豆かん(320円)+赤えんどう豆(110円)@三陽食品




◎えみ

*からあげ(8484円)@鳥安



 谷根千で好きな食べ物、、たくさんあって迷いました。
美味しくて楽しくてあたたかい町、谷中。
改めて実感です*



4日続けてのブログ投稿、これにて終わりです。
えみさん、たのしいお時間を、本当にありがとうございました!
読んで下さった皆様、ありがとうございました*






最後に、
だんだんでぱちり

2017年5月26日金曜日

*ドールズ×渡辺えみ インタビュー企画* 3/4 ドールズ⇨えみさん

ドールズのお客さんである、ちぎり絵ライターの渡辺えみさん。
年に2回、「ポンポコパーティークラブマーケット」という手作り作家さんたちが出展するイベントを俳優の山脇唯さんとともに主催されています。
ドールズもポンポコパーティークラブマーケットの2回目に参加したことがあります。
いろいろご活躍されているえみさんですが、日頃から、ドールズ2人は、えみさんのインタビュー能力にも注目していました。
今回の企画では、えみさんから山本・上條それぞれにインタビューをしていただき、ドールズからも、えみさんにインタビューをしました。
そして、おまけ企画として、それぞれの谷中千駄木界隈で好きな食べもの(500円で買えるおいしいもの!)をご紹介します!

※4回に分けてブログに掲載いたします。
今回の3回目は、私たちからえみさんへ質問を。
サロンワーク中にお話しする以上に深ーいお話しをお聞きすることが出来、とても良かったです。
いろんな人が来るドールズ。
ドールズの近くに住む、お客様、えみさんのお話し。お愉しみください**



〈ドールズ→渡辺へのインタビュー〉

えみさんの作品。タイトル「カニクリームぼんおどり」



Y:美容室を選ぶ時は、どうやって決めますか?

W:今はドールズさんで切っていますけど、以前は歩いていて入りやすそうだなとか、気になった所に入っていました。あと、雰囲気的に働いている人も自分とかけ離れていないとか、例えば、ギャルっぽい人が働いているよりは、ナチュラルな感じの人のいる所の方が私は入りやすいです。

Y:雰囲気重視ですか?

W:そうですね、雰囲気です。

K:ドールズを見つけたのは?

W:散歩していて見つけました。

Y:例えば、カットの技術とか美容室のどういう部分に重きを置きますか? 

W:私は美容師さんの人柄です。一時でも、その人と過ごすわけだから、それが苦痛だったら自分で切ろうと私は思うので。中学時代は自分で切っていたんです。

Y:へえ。

W:でも、プロに切ってもらった方が自分では切れないような髪型にしてもらえるし、髪も傷まないので、もう自分では切ってないです。あとは、整髪料をどういうものを使ったら良いのかとか、そういう知識ももらえるような所がいいなと思います。

Y:勉強になるような?

W:そうですね。

K:えみさんは、すごくいろいろと活動をされていると思うのですけど、元々、行動派なんですか?

W:そうですね。思いついたことをやらなかったら、自分が自分に恥ずかしいような気持ちになるんです(笑)。やらないでウダウダ言っているよりは、やってみて失敗しちゃったという方がいいやと高校生の頃から思っていました。元々、虚弱体質で、あんまり無理もきかないので、限られた時間の中で集中して自分のやりたいことをやるために、近日中にやることをメモに書くようにしています。ポッと時間が空いた時に無駄に過ごさないように、いつまでにこれをやりたいと書いています。イベントを自分でやる場合だと、いろんな人に連絡をするので、空いた時にバッとやらないと、娘が昼寝から起きたら中断になっちゃうので。

Y:虚弱体質だったことがプラスになっている感じなんですね。

W:集中力が高まっているかもしれないですね。

Y:できる時にやっておかなきゃっていう。

W:たぶん、逆境に強い(笑)。

Y:強そうです(笑)。生き方について、影響された人や本はありますか?

W:やってやる! みたいな気性が自分にはあるのですが、20歳の頃に入った劇団の主宰が流山児祥さんという人で、今は69歳ぐらいだと思うんですけど、すごくエネルギッシュで演劇が大好きで、どんどん前のめりに動いていく人で、演劇の世界に入った時に影響を受けた人は流山児さんです。その後は、大竹伸朗さんとか、とにかくやるしかないんだみたいな考え方の人に影響を受けることが多かったです。

Y:女の人よりは男の人なんですね。

W:そうかもしれないですね。女の人だと宇野千代とか(笑)。とにかく行動して、立ちどまらないで、どんどんやっていく人に影響を受けることが多いです。

Y:今の朝ドラの主人公もそういう人が多いですよね。自分の人生を自分で切り開いていくというような、ああいうのっていいですよね。

W:そうですね。自分で考えて、自分で動いていってね。

Y:私はえみさんの文章を読ませてもらったことがあって、酉の市や落語に行ったりするエッセイだったかと思うんですけど、うまく説明できないんですけど、じわーっとくるものがあったんです。書くことを通して、読み手にこういうことを伝えたいというものはありますか?

W:エッセイだったら、読んでいる人の隣にいるような、それでいて、クスッと笑えるものが込められたらいいなと思います。フィクションだと、『山のメルヒェン市』(※)だったら、ちょこっと元気になれる感じというか、生きていることの肯定感みたいな、気持ちが和らぐようなものが込められるように工夫をしているつもりです(笑)。
(※「山とたべもの」をテーマにした、ちぎり絵と小話の作品)

Y:好きな本はありますか?

W:昔は坂口安吾とか文学作品が好きだったんですけど、最近は、小説はあんまり読まなくなっていて、食べもの系のエッセイとか、これから若菜晃子さんのトークイベント(2017年3月26日に開催)を控えているので、若菜さんの作品を読んだりとか、その時々によって、必要なものを読んでいます。

Y:出産もなさって、気になるものが変化していますか?

W:そうかもしれないですね。最近、栗原はるみさんの『たのしいこといっぱい65』を読みました。そういう、誰かの好きなものが詰まっているものを読みたい(笑)。

K:作品を作る時はためておくんですか? それとも、思いついた時に箇条書きにしたりするんですか?

W:アイディアを思いついたら、箇条書きにしておいて、作ろうと思った時に集中して作ります。作品は自分のタンブラーページなどで発表したり、まとめて冊子にしたり、自分で期限を設けてやっています。それがゆくゆくは仕事に結びつくように、自分が本を出す時のために修行している感じです(笑)。

Y:小学校の頃の好きな教科は何でしたか?

W:体育と図工(笑)。

Y:国語ではなく、動いたり創作したりすることが好きだったんですね。

W:はい。感覚的なものが好きで、勉強は正直、好きじゃなかったですね。

K:スポーツは何が好きでしたか?

W:特に好きなスポーツはないのですが、運動はひと通りできました。走るのも、まあまあ速い方で、体育係をよくやっていました(笑)。係を決める時に、体育係がすごく楽に感じて。飼育係とか園芸係とか、何かの世話をすることは面倒臭くて、体育係は体育の授業の時に前に出て、見本で体操したりすればいいだけだから(笑)。

Y:前に出たりすることに抵抗はないですか?

W:まったくないですね。

Y:演劇の世界に入るきっかけはあったんですか? 

W:中、高と演劇部には入っていなくて、中学の時の夢は、アフリカの野生保護官になることだったんです(笑)。『ブッシュベイビー』というアニメの影響で、広大な自然の中で働きたいと思っていました。あとは青年海外協力隊とか。高校に入ってから、なぜか芸能人という職業を視野に入れるようになって(笑)、芸能人になるために、高校時代で練習になることは何だろう? と考えて、私の場合は演劇部に入ることではなく、生徒会長になることだったんです(笑)。先ほどお伝えしたように、思いついたらやらないと気が済まないので(笑)、周りの友達に声をかけて、書記をやってもらえないかとか、感じの良さそうな人に副会長をやってくれないかと誘って、半分ぐらいを自分の知り合いで固めてやりました。

Y・K:笑。

W:それで、人前に出ることとか、文化祭の時に踊りを考えて披露することをやってみて、いろんな人がいるなかで、目立つ存在になることがどういうことなのか、実験してみたかったんです。そのあと、高校を卒業してから芸能の専門学校に入って、劇団に入るに至るんですけど、23歳の時に体をこわしてからは、人前に出るのではなく、自分で作ったものを発信するということに興味を持つようになりました。芸能学校にいた時の文化祭で、自分が作った作品を披露するというのがありまして、私はショートムービーを作って上映したんです。その時に、一人で考えた世界を一人で作って見せるということが楽で性に合うとも思ったんです。演劇を辞めた理由は、流山児さんの劇団を辞めたあと、同年代の人たちがやっている劇団に客演で出たことがあって、同じ歳ぐらいの男性が作演出だったんですけど、その人の言うことに応えることが嫌になっちゃったんです。

Y:すごくよくわかります。私、えみさんと似ているかもしれません。自己が強いんですよね。自分で全部やって、自分も出演するとかだったら、できそうじゃないですか?

W:そうですね。あとは、20代という年齢もあったのかなと思います。気持ち的にも、とんがっていたというか。

Y:というと?

W:たぶん演出家が同性だったら違ったかもしれなくて、男性に言われることが、あんまりおもしろくなくて。演劇をやっていくということは、年齢もさまざまで、自分がいいと思う演出家だけではなくて、いろんな人がいるだろうから、そういう人たちに、うまく応えられる俳優に自分はなれないと思ったんです。それで、自分の頭で考えたことを発信するということに、やりたいことが変わっていったんだと思います。

Y:それで、ポンポコパーティクラブマーケットで、プロデューサー的なことをやることがぴったりきたのでしょうね。

W:そうですね。

K:芸能の学校に行っていたんですね。

W:はい。そこで、ポンポコパーティクラブマーケットを一緒に主催している山脇唯さんと会いました。私はその学校に入る前に1年間ブランクがあって、高校を卒業したら、イギリスに行ってみたかったので、1ヶ月間だけホームステイに行きました。高校時代の英語の先生がイギリス人の先生で、その先生がホームステイ先を斡旋してくれました。イギリスでは、ひたすら散歩して、写生をしたりして過ごしていました。絵を描くことが、小さい頃から好きでした。

K:思い立ったら、即、行動するという感じなんですね。

W:そうですね。今は、出版社から本を出版することが目標なので、実現させるために動いていきたいです。

Y:外のえみさんと家の中のえみさんは違いますか?

W:家の中でも指示を出すので(笑)、あまり変わらないかもしれません。自分が主催するイベントを控えている時は、完全に家族を巻き込んでしまっています。夫が休みの日は、娘と2人で遊んできてとお願いしたり、両家の祖母にも、イベントを控えているので、娘をちょっと預かって下さいとお願いしたりで、周りに助けられて成り立っています。それも、みんなが元気で娘も私にべったりしていないから、できていることなのだと思います。

Y:こういう所を直したいなというのはありますか?

W:友人知人には、あんまり不機嫌な所は見せないんですけど、家族には不機嫌な所を見せてしまうので、夫や娘に対しても、なるべく他の人と変わらない態度でいたいなと思います。あと、自分の子供相手だと、友達には見せない、すごい剣幕で怒ったりもするから(笑)、自分の子供だから見せるというのは、子供に甘えているんじゃないかと思うので、自分を律したいです(笑)。

Y:ずっと一緒にいますものね。

W:そこが試されている所かなと思います。子供との付き合いは、閉ざされた、いわば極限なので(笑)、極限状態の時にも娘を尊重して、感情的になる気持ちをセーブできるようにしたいです。

Y:子育てで、自分だからできる楽しみ方というのはありますか?

W:演劇経験者であるがゆえ、すぐに芝居がかることができるということですかね(笑)。娘はテレビでプリキュアを観て、プリキュアのマネをするんですけど、そこに無理なく自分も入れる所かな(笑)。「見て!この葉っぱ!」とか、「ほら、花びらが舞っているわ!」みたいに、突然、ミュージカル調になったりとか、木のかげから驚かす時に、すごい勢いで驚かせることができるのは、パフォーマンスをやっていたからこその瞬発力というか(笑)、そういう所は子供にとっては楽しいかもしれませんね。

K:楽しいと思います(笑)。

W:TBSラジオで流れる大成ユーレックのラジオCMの音楽がありまして、それをオリジナルダンスで娘と一緒に踊りながら、夫が出かける時に見送るんですけど、そういうことができるのは長所ですよね(笑)。

Y:そうですね、それはなかなかできないですね(笑)。

W:子育ては、子供とまじめに付き合うとノイローゼになると思うので、ふざける時に、子供よりもふざけることができると楽かもしれないなと思います。子供は常にふざけているから、子供を上回るふざけ方をすると、子供もびっくりするし、子供の先をいくふざけ方ができるといいのかなって思います。

Y:我々には未知の体験ですね(笑)。髪の毛の話に戻りますが、えみさんにとって髪の毛の重要度ってどんな感じですか?

W:髪型が整っている人は、おしゃれな感じがしますし、清潔感があっていいなと思うので、できたら、そうありたいです。そのためには、定期的に髪を切ることですよね。気分を変えるためにも効果的ですし、髪を伸ばしっぱなしにしていると、気分もクサクサしてくるので、髪は大事なものだと思います。アレンジも、もう少し自分でいろいろできたらおもしろいのかなと思います。

Y:そういう思いで、ドールズに来ていただいて嬉しいです。あと、この谷中のあたりは好きですか?

W:好きです。商店街があることがいいのかなと思います。魚屋さん、肉屋さん、八百屋さんで買い物ができるのもいいですし、今は観光地化していますけど、それも明るさにつながっているのかなと。町が明るいですよね。ただ眠りに帰る場所というのではなくて、町が生きている感じがするのがいいですね。人の温度が感じられる、親しみやすい町です。

Y:住んで何年になりますか?

W:7年ぐらいかな?

Y:その前はどちらに住んでいたんですか?

W:埼玉の実家に住んでいました。

Y:じゃあ、この辺に住んだのは、たまたまだったんですか?

W:たまたまです。夫が独身の時に根津に住んでいたので、結婚して、この町に住むようになりました。

Y:谷中で子育ては、しやすいですか?

W:しやすい方だと思います。図書館が2つあるので、そこもいいなと思うし、区がやっている子育て広場もあるので、保育園に預けることを選ばなかった人は、そういう所で同じ年頃の子供のいるお母さんと情報交換できたり、常駐の保育関係に携わっていたスタッフさんに、お話を聞けたりもするのでいいと思います。埼玉の実家界隈だと、近くに図書館はなくて、隣の駅に行かないとないんです。子供の頃に絵本を読むことは楽しい思い出になると思うので、近くに気軽に本を借りられる図書館があるのは嬉しいです。

Y:今やっていないことで、今後やってみたいことはありますか?

W:ランニング。

Y:体を動かすことなんですね。

W:はい。30代に入ると、やっぱり体力が(笑)。佳恵さんも言ってましたけど、何をするにも体力がないと。

K:ストレス発散法はありますか?

W:落語を聴きに行くことです。鈴本と浅草演芸ホールによく行くのですが、思いっきり、自由時間を満喫したいと思った時は、一日中、寄席にいます(笑)。浅草演芸ホールだと入れ替えがないので、2800円ぐらい払えば、昼から夜までいられるんですよ。それで、ただひたすら、芸人さんたちを見続ける(笑)。でも、運動不足になるので、1時間ぐらいかけて歩いて帰って来ます。あとはハイキングです。今は標高の高い山は、子供が小さくて行けないので、ハイキングをしています。

K:夢は? 

W:なるべく長く生きて(笑)。

Y:長く生きたい派ですね。

W:「歳をとるごとに、うなぎのぼりになっていく人生」という言葉をどこかで目にしたことがあって。

Y:いいですね。

W:そういう風にありたく。歳をとるごとに、もっと人を元気づけられる本を作れるようになりたいです。今はちぎり絵をやっているので、絵とともに、誰かの励ましになるような、そういうような作品を届けられる作家になっていきたいなって思います。

Y:そうなっていただけるとありがたいです。今もすでに、そうなっていますけど(笑)。

K:太陽みたいですね。

Y:たしかに、パーッとしていますね。にごりがない。

W:ありがとうございます(笑)。

Y:今日は長い時間、どうもありがとうございました。

W:こちらこそ、お世話になりました。ありがとうございました!






たくさんのお話しが聞けて
楽しいお時間でした!!


えみさんの、『山のメルヒェン市』http://emiwatanabe.tumblr.com/   
        『気晴らし1000円買い物ノート』http://kikyudenabe.tumblr.com/



谷中ドールズ
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